毎日あどりぶ

即興女優りょちんの徒然。子育て・グルメ・エンターテイメント

劇場って言う非日常



最近、お芝居みましたか?
生で劇場に足を運ぶ機会って、みんなどれくらいあるんかなぁ。
下手したら、学校で、強制的に見せられる芸術鑑賞しか
見たことないって人もいるのかもね。

もはや、若い世代においてはテレビすら見ないって
人たちがいるって話を聞いて
テレビっ子の私はあごはずれそうになったwわけですが。。。

生のお芝居ってやっぱり特別だと思うんです。

今日は私の大好きな田口 陽子さんが出演する
加古川の劇団ここからさんの「しょうがない家族」
それから我が即劇遊団あドり部主宰北原 雅樹が出演する、
「午前5時47分の時計台」の二本観劇して来ました。
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どちらの作品も共通して感じたのは
劇場っていう非日常だからこそ解放される
想いってヤツがあるなってこと。

つかこうへいさんのエッセイで
「悪場所」って言葉が出てくるんですよ。

めっちゃざっくりいうと、
劇場っていう非日常の空間の中で、
悪場所=(自分の中にあるブラックな自分、封じ込めてる自分)を
演者に重ねて解放させてあげられるから、
毎日をまともなふりして生きてけるよねってな話ね。

今日も劇場で普段蓋してる想いや感情がフックになって、
ほっこりしたり、号泣したり、クスってわらったり。
おかげで、み終わったらなんか知らんけどスッキリしてる自分がいる。

いまは便利な世の中で、たぶん劇場に足を運ばんくても、
その悪場所は匿名のネット空間なんかで、吐き出すことができるんよね。
確実に日常ととても近い場所。生活の延長線上にある非日常。

手軽に不倫もできれば、
ヒーロー気取りで誰かを叩くのもお茶の子さいさい。

でも、その悪場所を処理できる非日常から24時間解放されへん感じがする。
妙な圧迫感。脅迫観念的なものを私は感じる。で、気疲れすんのよね。

劇場は一歩外に出た時解放される自由度がある。
もちろん、ヤクザ映画見た後、肩で風切って歩いてしまう
みたいなことはあるねんけどさ、それも含めて爽快感がある。

これがエンターテイメントの力なんかな。
なんて感じた今日はそんな1日でした。

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